睡眠時無呼吸症候群とは睡眠時に断続的に無呼吸を繰り返し、その結果、日中の眠気などの種々の症状を呈する疾患で、中年男性のいびきをかく人や、肥満者に多いと言われています。
その問題点として、過度の日中の眠気に起因する交通事故発生率の増加が重大である。また、勤務中の居眠りなどによる仕事の効率低下や、働き盛りの心血管系疾患の合併や死亡率の増大などを代表する身体的障害の問題も大きい。
いびき症の2〜3割は睡眠時無呼吸症候群とも言われている。
@大きないびき
A過度な日中の眠気
B睡眠中の多動
C夜間の多尿・夜尿症
D早朝の頭痛
E性格の変化
F不眠
G夜間の窒息感、息切れ
Hその他(夜間の寝汗、性機能低下など)
睡眠中に舌筋が弛緩し、舌が後方へ落ち込んで弛緩した咽頭側壁と共に気道を閉塞して睡眠時のいびきや無呼吸を引き起こします。要するに気道の狭窄や閉塞により起こります。
また、鼻腔においては、アレルギー性鼻炎、肥厚性鼻炎、慢性副鼻腔炎、鼻中隔彎曲症などによる鼻閉塞が原因で、口腔では、アデノイドや口蓋扁桃の肥大、軟口蓋の形態的異常などによって気道が狭められいびきや無呼吸が生じます。
保険的治療 | 外科的治療 |
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@肥満に対する減量 A誘因の除去 a)アルコール:禁酒・節酒 b)睡眠薬・鎮痛薬:内服中止・変更 c)仰臥位:側臥位での睡眠 B基礎疾患の治療 C経鼻式持続陽圧呼吸(NCPAP) D歯科的口腔内装置 E薬物療法 F酸素療法 Gオトガイ舌筋ペーシング |
@原因療法 a)扁桃肥大:扁桃摘出術 b)アデノイド:アデノイド切除術 c)鼻中隔彎曲症:鼻中隔矯正術 d)鼻ポリープ:ポリープ切除術 e)小下顎症:下顎前方固定術・舌骨前方 転移術 A口蓋垂・軟口蓋・咽頭形成術(UPPP) B気管切開 |
習慣性いびき症あるいは閉塞型睡眠時無呼吸症候群の方は、解剖学的に咽頭腔が狭かったり、就寝時に舌根が沈下してしまう事が多いことから、下あごを前方に突出させて咽頭腔の開大をはかる装置です。
かたち的にはボクシングのマウスピースを想像して頂けたらよいのでは。
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